大和寝倒れ随想録

勉強したこと、体験したこと、思ったことなど、気ままに書き綴ります

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『古代オタクが聖書に挑むお話』8

今回は、「エデンの園の物語で、なぜ神は、人間が食べてはいけない知識の木の実を柵などで囲わず、無防備な状態にしておいたのか」という話です。 聖書に記されている神の行動は、合理性を重視する現代人からは、奇妙に映る点が多いですね。なので、聖書を読…

『古代オタクが聖書に挑むお話』7

人間って自由意志があるから、迷うことってありますよね。 土(アダマー)から造られた人(アダム)のように、旧約聖書の中には言葉遊びがたくさん出てきます。 エバはアダムの肋骨から造られたという解釈が一般的ですが、専門家の間で議論があるそうです。…

『古代オタクが聖書に挑むお話』6

エデンの園。たまにアニメや音楽で引用されることがありますが、エデンの園にはどんなイメージがあるでしょうか? 楽園? 天国? パラダイスという言葉、もともとは「園」だそうです。 楽園のイメージが強いエデン。天国のようなイメージがありますが、そこ…

過去に描いた漫画まとめ

Twitterの方で『古代オタクが聖書に挑むお話』と題して、漫画を描いているのですが、ここにまとめておきます。 漫画の趣旨は、「伝統的なキリスト教の解釈から距離を置いて、聖書を解釈し直す」という内容です。 とは言え、私は絵の描き方よく分かってないま…

『古代オタクが聖書に挑むお話』5

ネット上で何かと物議を醸しがちな「レディファースト」。 猿沢君は「周囲から気の利かない奴だと思われたくない」と車道側を歩きましたが、裏目に出てしまいました。 大切にされていると喜ぶ女性も多いようですが、水上さんは「レディファースト」の文化を…

『古代オタクが聖書に挑むお話』4

権力の集まる所には暴力や抑圧がつきものです。 もちろん強い者や権力者が常に悪者というわけではありませんが、強い者や権力者は弱い者を搾取していることが多いというのは、どの時代のどの地域でも当てはまると思います。 新バビロニア帝国自体が歴史上悪…

『古代オタクが聖書に挑むお話』3

近鉄奈良駅近くの行基の噴水です。 旧約聖書は、古代イスラエル人によって、おもにヘブライ語で書かれました。ヘブライ語の単語も、周辺の多神教文化の影響を受けていたようです。 ヘブライ語での「太陽」「月」、ギリシア語での「ハデス(冥界)」、日本語…

『古代オタクが聖書に挑むお話』2

「旧約聖書」と「ユダヤ教の聖書」は中身が大体一緒ですが、収録されている文書の順番が入れ替えられるといった違いはあります。 古代イスラエルの人々は「ドームに囲まれた世界」という宇宙観を持っていました。 一番上から、神の領域である「天」、「上の…

『古代オタクが聖書に挑むお話』1

Twitterの方で投稿している漫画をこっちにも公開していきます。 第3回目あたりまでは情報量をブチ込み過ぎているので、分かりにくいと思います。 一応補足説明のようなものも追加していますが、無視した方が読みやすいかもしれません。 私が中学生だった頃…