4月8日、それは花まつりの日だ。
仏教では、お釈迦様の誕生日として、この日を祝うらしい。
なんだかキリスト教のクリスマスと似ている。
ちなみに一説によると、花まつりにはカレーを食べるという、平成末期から続く歴史ある風習があるらしい。
興福寺と東大寺は、ねだおれにとっては何度も見た場所であり、非常に馴染みのあるスポットだ。
しかし、今回は一味違う。
カレーまつりの日だ。じゅるり。花まつりの日だ。わくわく。
この辺りはいつも通りだ。
いつもなら見落としていたであろう看板も、今回はじっくり見てみる。
観音様の知恵の力は、人々の苦しみを和らげてくださるとのこと。
実はキリスト教においても、「知恵」は一つのキーワードとなっており、「神を畏れることは知恵の始め」というフレーズが聖書には登場する。
(※ここでの「畏れる」は、神に対してガクガクブルブルすることではない。めっちゃ尊敬することである。)
そして、次は南円堂。おっ!
おおお!!
「幼稚園が仏教系やったから、小さい頃お釈迦様の像に甘茶かけてた気がするわー。懐かしー!」
幼子の頃の記憶がなんとなく蘇る。
観音様を讃える詩のようなものもあった。
特に最初らへんが、聖書に出てくる神を讃える詩に似ている気がした。
どの宗教においても、崇拝対象を讃える言葉は似てくるものなのかもしれない。
「ん、何だこれは?」
「宝蔵院胤栄守り本尊 摩利支天?」
胤栄……Fate / Grand Order にサーヴァントとして登場する宝蔵院胤舜のお師匠さんだったろうか。
摩利支天とは一体どんな存在なのだろうか。
後で調べてみたが、陽炎を神格化した存在で、日本では武士の守護神として崇拝されていたらしい。
ちなみに、宝蔵院胤栄はモンストに登場していた。
なんやかんやで、途中春日大社に寄り道しつつ、東大寺を目指すのであった。
(続く)