ねだおれは、以前よりある店が気になっていた。
きたまち豆腐田楽さんである。
きっかけはTwitterだ。
~~ある日のこと~~
Twitterに写真が流れてきた。
「お、この場所見おぼえあるぞ。え、やっぱり知ってる場所やん!豆腐屋さんあるやん!おお!なんか気になる!」
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――そして、今日――
「今日も11:00ー14:00までか。お、豆乳おからドーナツ1個100円!?おいしそうやん!行ってみよ!」
というわけで家を飛び出した。
買ったのは、豆腐田楽単品、さくらとうふ、そして豆乳おからドーナツだ。
買って速攻で食べ始めた。
まずは、豆腐田楽。
うまい。
やさしい味の豆腐だ。
山椒をふりかけて食べる。
「おお!山椒の香りとめっちゃマッチしてる!」
一瞬で食べ終わった。
次は、さくらとうふだ。
さくら餅のようにピンク色だ。
そして、ピンクのとうふを包む桜の葉。
「桜の香りや!」
やさしい香りが口の中に広がる。
そして、クリーミーな食感が心地よい。
後から追いかけてくるように、豆腐の味。
「これ、豆腐やけどデザートや!これ豆腐やけどデザートや!」
やさしくクリーミーなさくらとうふは、速攻で口の中に溶けていった。
最後は豆乳おからドーナツだ。
「おからのドーナツか……初めて食べるなぁ。どんな感じなんやろ」
見た目は普通にドーナツだ。
しかし、豆乳おからからつくられているらしい。
おそるおそる口に運ぶ。
すると……。
「うまっ!これうまっ!
モチモチやん!モッチモチやん!!」
口に飛び込んできたのは、モッチモチのドーナツであった。
完膚なきまでにドーナツであった。
うまいドーナツであった。
この時、ねだおれのおから観は変化した。
正直、今までおからをナメていたのだ。
かつて、おからが産業廃棄物と見做された時代があった。
しかし、今は違う。
人類のおから技術は飛躍的な進歩を遂げていたのだ。
「うまい!豆乳おからでできてるのにうまい!しかも1個100円!
豆乳おからドーナツ、定期的に食べていきたい!」
モッチモチの豆乳おからドーナツは、瞬く間に胃の中へと消え去った。
ごちそうさまでした。