3月末頃――所要のため、薩摩へ。
新大阪駅から新幹線に乗った。
なんやかんやで鹿児島中央駅へ。
奈良とは違いビルの高さ規制がないので、ビルがにょきにょき生え放題だ。
(※奈良ではビルが伸びすぎると剪定されたり伐採されたりする。その上、奈良の土壌には遺跡が多く含まれており、そもそもビルの発育に適さないのだ。)
そして、人生で初めて見たかもしれない路面電車。
用事を終え、次の日は普通に観光を楽しんだ。
維新ふるさと館、中にはいろいろな展示物、映像が映し出され音声も流れるパノラマ、さらにはロボットが動くドラマシアターなど、めちゃくちゃ豪華で楽しかった。ドラマシアターでは「チェストー!」の掛け声が何度も聞けて最高だった。
その後、ザビエル公園へ。
ザビエル像の下にあるIHSは、ギリシア語でイエスを書いた時のΙησους(古代発音:イエースース,現代発音:イイスス)の最初の三文字だろうか。
その次は照国神社へ。
写真の撮り方がマズく伝わりにくいかもしれないけど、山の存在感が凄かった。日本では山に神が住むという信仰があるし、古代中近東にも山は天と地が重なり神が降臨する場であるという考えがあったらしいが、ものすごく納得させられる。異界の入り口のような存在感だ。
本殿はモダンな感じだ。それにしても、圧倒的「丸に十文字」推し。さすが島津斉彬公を祀る神社である。
神社だけでなく、町中でも「丸に十文字」を頻繁に目にするので、薩摩の人々のアイデンティティとなっている感じがする。奈良だと鹿推しが凄いけど、それと似ているかもしれない。地元の人々のアイデンティティを表すシンボルなのだろう。
桜島が噴火しているらしい。
火山なし海なし県の人間にとっては、めちゃくちゃレアな光景だ。
町中の所々に、火山灰を指定の袋に詰めて回収する場があった。
はなぐはし 桜島より 立ち登る 薩摩の煙(けぶり)見れど飽かぬかも
(花細 桜島従 刀騰 薩摩能煙 見礼杼安可奴加毛)
※万葉集15巻3602のパクりです。
薩摩、わっぜ楽しか所でごわした。